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お薬研究所 : 2010年11月号-#2 [2010.11.17up]

お薬研究所では「薬局でのこんな相談」や「病気の話」など、皆さまの健康に役立つ情報を掲載しております。
  » サプリメント「茶カテキン」の効果
     ├ 1. 概要
     ├ 2. カテキンの効果
     └ 3. 美味しいお茶をいれましょう!
これまでの記事(直近3件)
  » 2010.11.09 お薬研究所:2010年11月号-#1 病気の話「腰痛」
  » 2010.10.28 お薬研究所:2010年10月号-#3 サプリメント「レスベラトロール」
  » 2010.10.20 お薬研究所:2010年10月号-#2 こんな相談「坐剤の利点と不便な点」

サプリメント「茶カテキン」

緑茶私たち日本人は、昔から緑茶を飲む習慣があります。
[種々の薬は各々一種の病の薬なり、茶は万病の薬となる]として、古くから不老長寿の仙薬として用いられていたようです。
特に緑茶は他の植物には含まれないカフェインやカテキンを多く含み、それらが湯で滲出される事から手軽に服用できる薬として重宝されてきたのです。
お茶の新芽は、立春から毎日の平均気温を積算して1070度になった頃が摘採時期と言われています。お茶の葉は、加工法により緑茶、紅茶、ウーロン茶いづれにもなります。葉を摘んでそのまま放置すれば、自然発酵し紅茶になります。採取後2時間以内に蒸してお茶の酵素が発酵しないようにした物が緑茶、紅茶と緑茶の中間にあたるのがウーロン茶です。
カテキンは、ポリフェノールの一種でタンニンと呼ばれてきたお茶の苦み成分です。インドのアカシア・カテキューが語源と言われています。

カテキンの効果

1.体脂肪低下作用
カテキンは脂肪の吸収を穏やかにする作用を持っています。肥満傾向のある成人に朝夕の食事とともに緑茶を摂取する事で体重が減少したという報告もあります。
2.悪玉コレステロール低下作用
コレステロールは、細胞膜やホルモンを作る原料となっている為、体にとってはなくてはならない物質ですが、基準値より高すぎたり悪玉コレステロールが多くなると動脈硬化につながり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険があります。カテキンは食事におけるコレステロールの吸収を抑える作用を持っているばかりでなく、その中でも悪玉コレステロールのみを低下させ、善玉コレステロールには影響しないというすばらしい特徴があります。
3.抗酸化作用
人間が生きてゆく上で必要不可欠な酸素。しかし、ストレス等で酸化され活性酸素となり細胞を傷つけてしまうのです。もともと人間は、この活性酸素に対抗する酵素を持っていますが、加齢とともにこの酵素の働きは鈍くなり老化を促進してしまいます。カテキンには、酸素が酸化されるのを抑制する働きがあるのです。
また、ビタミンA. C. Eなどはカテキンの抗酸化作用を促進させる働きがあるので、 日常から、摂取するよう心がけます。
4.抗ウイルス作用
ウイルスは表面にトゲを持っています、このトゲで人間の体に吸着し侵入するのです。
しかし、カテキンはウイルスのトゲに吸着しウイルスが体の中に侵入するのを阻止していると言われています。お茶でうがいをすると、インフルエンザの予防になるというのには根拠があるのです。
さらに、緑茶にはこんな成分も含まれています。
  • ビタミンC→  抵抗力UP。美肌効果。特に、煎茶に多く含まれており熱にも比較的強く一日5杯のお茶で必要量が摂取できると言われています。
  • 葉酸→  抵抗力UP。美肌効果。特に、煎茶に多く含まれており熱にも比較的強く一日5杯のお茶で必要量が摂取できると言われています。
  • カフェイン→  覚醒作用により気分スッキリ、脂肪の燃焼も促進します。
  • テアニン→  お茶の甘み、旨み成分のアミノ酸

美味しいお茶をいれましょう!

お茶
  1.  茶碗に8分目の沸騰したお湯を注ぎます。茶碗に注ぐ事で湯温を下げるとともに、茶碗を温める事ができます。
  2. 急須に煎茶を入れます。3人分で約6g(大さじ1杯半)
  3. 茶碗の湯を急須に注ぎます。この時の湯温は80度くらいでお茶の抽出には最適の温度です。
  4.  抽出時間は約1分。
  5. 人数分の茶碗に濃さが均等になるように注ぎ回しします。
       ↓
    お茶を丸ごと利用しましょうお茶の有効成分は、残念ながら飲んだだけでは100%摂取できません。そこで、茶殻に注目!お茶を丸ごと利用しましょう。
    家でできる簡単レシピもたくさんあるようです。
    茶殻をレンジで乾燥させて、ゴマや雑魚を入れたふりかけ。
    そのままおひたしとして鰹節をかけて・・・などなど。
    本屋さんには、お茶を使ったレシピ本なども並んでいます。丸ごと緑茶を食べましょう。
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