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お薬研究所 : 2011年2月号-#3 [2011.2.24up]

お薬研究所では「薬局でのこんな相談」や「病気の話」など、皆さまの健康に役立つ情報を掲載しております。
  » 体を温める野菜
     ├ 1. 概要
     ├ 2. 体を温める野菜
     ├ 3. 香味野菜
     └ 4. 美味しい調理法
これまでの記事(直近3件)
  » 2011.02.16 お薬研究所:2011年02月号-#2 こんな相談「坐剤の使用方法」
  » 2011.02.08 お薬研究所:2011年02月号-#1 病気の話「インフルエンザ」
  » 2011.01.20 お薬研究所:2011年01月号-#3 こんな相談「うっかり薬を飲み忘れた」

こんな相談「体を温める野菜」

概要

毎日、たっぷり食べたい野菜は”体を温める野菜”と”体を冷やす野菜”に分けられます。今では、季節を問わずいつでもいろいろな野菜が手に入りますが、旬の物(生産量が増し一番値段の安い時期)がその野菜の一番栄養価の高い季節なのです。そして、ただ単純に体感する温度ではなくその野菜の持っている効果の違いとして分類されるのです。
冬野菜と言われる根菜類は、体を温める効果があり厳しい寒さや風邪から体を守る為に旬である冬においしく食べられるのです。西洋医学が発達していなかった頃から、旬の食材を有効に活用していた事がわかります。

体を温める野菜・体を冷やす野菜

土の中にできる人参、ごぼう、大根、蓮根等の根菜類やジャガイモなどのイモ類は陽のエネルギーを持つと言われ、体を温める効果があります。また、野菜に含まれるビタミンCやビタミンE.は、冷え症に効果があると言われています。

ビタミンCやビタミンE

ビタミンE → 血行を良くするとともにホルモン分泌を調節する働きがあります。
ビタミンC → 鉄分の吸収を促進し、毛細血管の機能を保持する働きをします。
一方、体を冷やす野菜には、きゅうり、なす、トマト、セロリ、レタスなどがあります。
いずれも夏野菜と言われるもので、暑い季節に適した食材と言えます。しかし、冬場に食べる事がいけない訳ではなく、煮たり、スープにするなど温野菜としてたっぷり摂りましょう。

かぶ
かぶ
実の部分にはジアスターゼ゙が含まれており、消化を助けます。また葉の部分にはV.C.やV.A.やカリウムが含まれており、上手く調理しましょう。 ごぼう
ごぼう
味わい深いごぼう。セルロースグリシンなどの良質な食物センイを含んでおり、便秘効果的。
大根
大根
V.C.が豊富に含まれています。葉の部分には、カロチンやカルシウムを含む緑黄色野菜!葉つきで購入しましょう。 白菜
白菜
V.C.やカリウム、そして食物繊維も含まれています。鍋物に最適。

香味野菜

体を温める食材として忘れてはならないのが、生姜、ネギ、とうがらしなどの香味野菜です。
体温を上昇させ、新陳代謝を高めます。

生姜
生姜
辛味成分であるジンゲロン、ショウガオールには発汗を促すだけではなく風邪の初期症状を緩和する効果があります。
ネギ
ネギ
辛味成分のアリシンは、血行を良くし体を温める作用があります。
また、葉の部分には、カロチンやV.C.が含まれており風邪予防に有効です。
とうがらし
とうがらし
辛味成分のカプサイシンには、毛細血管の血液循環を促進し体を温めます。
また、皮下脂肪の代謝を高めダイエット効果もあります。

美味しい調理法

野菜の中の水溶性ビタミン等は、調理により失われる事があります。そこで、丸ごと全部を使って調理できるメニューがよいでしょう。 旬の野菜を上手く利用し寒さに負けない体作りを心がけましょう

*ポトフ*
人参、じゃがいも、たまねぎ等の根菜類を中心に肉類もプラス。じっくりと煮込んであつあつを!野菜は、きれいに洗い皮は剥かずに調理します。野菜も栄養分たっぷりのスープも美味しく楽しめます。
*カブのポタージュ*
冬野菜のカブを使ってスープを作ってみましょう。かぶ、ねぎ、生姜を用意します。適当な大きさにカット。鍋にバターを入れ、ネギを軽く炒めます。しんなりしたら、かぶ、生姜を加え、20分ほど火を通します。牛乳を加えたら、ミキサーにかけお好みで濾します。再度、温めてコーンスターチを加えとろみをつけたら出来上がりです。

旬の野菜を上手く利用し寒さに負けない体作りを心がけましょう。

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