お薬研究所 < ホーム

お薬研究所 : 2010年12月号-#3 [2010.12.23up]

お薬研究所では「薬局でのこんな相談」や「病気の話」など、皆さまの健康に役立つ情報を掲載しております。
  » こんな相談「上手に点眼する」
     ├ 1. 概要
     ├ 2. 目の構造
     ├ 3. 使用時の注意
     └ 4. 点眼補助具
これまでの記事(直近3件)
  » 2010.12.15 お薬研究所:2010年12月号-#2 サプリメント「ウコン」
  » 2010.12.07 お薬研究所:2010年12月号-#1 病気の話「胃炎」
  » 2010.11.25 お薬研究所:2010年11月号-#3 こんな相談「アルコール」

こんな相談「上手に点眼する」

点眼薬って、なかなか上手く眼に入らないのよね。薬があっという間になくなっちゃう!
点眼薬には、いろいろな作用の薬剤があります。アレルギーを抑える薬、白内障の進行を抑える薬、結膜炎の薬、緑内障の薬、眼精疲労の薬など・・。飲み薬に比べると正確な使用がされていない場合もあります。薬の効果を最大限に発揮させる為に、指示に従い確実に使用する事が必要です。

眼の構造

眼に入った薬は、(1)角膜→眼球 (2)結膜→強膜→眼球 (3)涙鼻管→鼻→喉という3つの流れがあります

眼に入った薬は、(1)角膜→眼球 (2)結膜→強膜→眼球 (3)涙鼻管→鼻→喉という3つの流れがあります。また、涙は常に少量づつ分泌されていて眼球を潤し有害物質から眼を守っています。涙は、眼頭にある小さい穴から吸い込まれ細い管を通って眼球の内側にある涙嚢に達し、涙鼻管から鼻腔に流れます。
点眼薬の1滴は、およそ30~50μLですが結膜嚢(まぶたと眼球の間の隙間)には、25~30μLしか溜める事ができません。したがって、点眼薬は1滴以上使用しても効果がないだけでなく、溢れた薬剤により眼の周囲の皮膚が炎症を起こす事もあります。さらに、過剰の薬剤が涙鼻管から喉に流れ、薬剤によっては全身に作用し薬剤性の副作用が発生する事もあるのです。
点眼 点眼薬には、薬剤の性質からその使用法に注意の必要なものがあります。たとえば、効果を持続させる為の点眼薬(緑内障治療薬)などは常温で長時間経過するとゲル化(ゼリー状)して点眼しにくくなりますが、冷蔵庫で30分ほど経つとゾル化(液状)して使用できますし、懸濁性の薬剤では、使用前によく振って使用するなどの注意が必要です。
また、保存方法も薬剤によって異なる為、使用前にはよく説明書を確認しましょう。

使用時の注意

点眼薬には、防腐剤が入っていますが使用法や保存法が悪いと汚染されてしまいます。まつげや眼に触れると細菌などが入ります。汚染した薬剤の使用により症状の改善がないばかりか、症状の悪化に繋がる恐れもあります。正しい使用法をマスターする事が何より大切です。

点眼薬使用時の注意
  1. 点眼前には、手指を洗う
  2. 顔を上方に傾け、指でまぶたを引いて、容器の先端がまつげや眼に触れないように1~2滴下する。
  3. 点眼後はまぶたを閉じおよそ1分ほど待つ。全身作用を回避する為、目頭を押さえる。(涙鼻管からの薬剤の流出を防ぐ)
  4. 溢れた薬剤は、清潔なガーゼ等でふき取る。
  5. 2種類以上の薬剤を使用する時には、点眼感覚は5分以上あけ、各薬剤の効果が確実に発揮するよう注意する。
  6. コンタクトレンズは取り外し、点眼後は10分以上経過してからの再装着を。
    レンズには、酸素を透過するための穴が開いており、薬剤が吸着しレンズが痛むだけでなく、薬剤が長時間溜まり、期待する恒海外の作用が出る可能性があります。

事お年寄りや子供に使用する場合には、仰臥位にさせたり、動かないようにそっと体全体をつつんで点眼するお年寄りや子供に使用する場合には、左の図のように介護してあげましょう。


げんこつ法 眼の下に左手でげんこつを作って、下まぶたを引っ張るように固定します。右手を左手の上に固定し、点眼する

げんこつ法
眼の下に左手でげんこつを作って、下まぶたを引っ張るように固定します。右手を左手の上に固定し、点眼します。

点眼補助具

写真のような補助具も販売されています。使用しやすい商品を選び適切に薬剤を使用しましょう。 点眼補助具1 点眼補助具2